天国への手紙3 はるとも様岐阜

お母さんへ

お母さんが倒れて意識不明になったのは

もう一年と三ヶ月も前のこと。

未だにお母さんが台所に立っているような気がしてならない時があります。

でもそれはもう幻で、現実はありえない事。

分かってはいるけれどやっぱりお母さんの雰囲気がしてしまいます。

あまりに突然で、家族の誰もが事実を受け入れられず、

きっと誰より理解できなかったのはお母さんだよね。

辛かったよね

寂しかったよね

苦しかったよね

今は苦しみ、痛み、辛さ‥　

全てから解放されて自由になって幸せに暮らしていますか？

残されたもの、みんなで力をあわせて

お母さんに心配をかけないよう、毎日頑張っているよ！

電話で最後に話したときはなんとも無かったのに、

ほんの数時間でお母さんから全てを奪ってしまった。

とても病気が憎かったです‥‥

しばらくは誰もが立ち直れずに

何を支えにしていこうかと挫けそうになったけど

お母さんが心より大事にしてくれた

私の子供たちのおかげで頑張る事が出来ました。

今ではすっかりお姉ちゃんになった上の子も、

当時は言葉もたどたどしい赤ちゃんでした。

子供の成長を見ると月日の流れを感じます。

生まれたばかりだった下の子はもう誕生日を迎えました。

お母さん見えますか？

お姉ちゃん大好きの甘えん坊さんです。

心から優しい、素直でたくましいとってもいい子達です。

優しい所はお母さんにそっくりですよ。

素敵な子供達に育ててくれてありがとうね！

きっと子供たちに会えず旅立ってしまった事が一番悔しかったよね‥

お母さんの分まで子供達はたくましく生きてますよ。

心配いらないからね♪

11月でお母さんが逝ってしまって一年が経ちます。

月日は早いものです。

でも優しく労わってもくれました。

まだまだ癒えていない所もありますが、

思い出が優しく包んでくれています。

だめだめな嫁でしたがお母さんに出会えて本当に幸せでした。

生まれ変わってもお母さんの所へ嫁に来るからね。

役立たずはいらないよ！と言われても私はお嫁に来ますから♪

今でも子供達はお母さんの仏壇前の写真に向かってお話をしています。

いろんなお話をしているの、ちゃんと届いていますか？

お話したい盛りなので、いっぱい聞いてあげてくださいね。

私達の心の中でまだまだお母さんは生き続けています。

今すぐにそちらに伺う事は出来ませんが、

いずれ私達にも旅立つ時が来るかと思います。

それまでしばしの間雲の上からドタバタ劇を観賞していて下さいね。

何も心配しなくてもいいから、ゆっくり休んで下さい。

私達はしっかり強く生きています。

また会いましょうね‥‥

2006年10月22日

はるとも